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九州へ修学旅行へ行ってきました

M2学年45名は、3月15日から18日まで九州へ修学旅行へ行ってきました。今回の旅では、新たな試みとして聖望学園の姉妹校である九州ルーテル学院中学校の生徒との交流が実現しました。事前に両校の生徒会の生徒を中心にiPadを駆使し、スカイプでつないで親交を深め、「交流会」に向けて様々な意見を出し合って、どのような交流会にするのかを決めてきました。聖望学園では昨年度の文化祭において、M2学年の生徒が3年前に起こった熊本地震について調べ学習を行い、iPadでまとめてプレゼンテーションを行ったので、今回の「交流会」でも発表を行いました。また、それに対し、九州ルーテル学院の生徒さんも実際に被災されたり、体験したことについて発表してくださり、多くの学びを得ることができました。また両校の学校紹介、九州ルーテル学院の1.2年生総勢120名の生徒さんによる合唱、そしてわが校も合唱をおくり合ったり、ゲームを行ったりして楽しいひと時を過ごすことができました。姉妹校の生徒との交流を通して、他では決して味わうことのできない、「心の交流」が実現し、生徒たちにとっても忘れることのできない温かで有意義な時間となりました。

2日めは、九州阿蘇ではこの時期珍しい雪が降り、真っ白な草千里を生徒たちは大はしゃぎで転げ回って、阿蘇の雄大な自然を満喫しました。その後阿蘇火山博物館での学びを終え、午後は、暖かな日差しが降り注ぐ海でクルージングしながらイルカウオッチングを楽しみました。

3日めは、平和学習で永井隆先生が住んでおられた如己堂や長崎原爆資料館を訪れ、世界で唯一の被爆国となった日本の悲惨な歴史を学びました。生徒たちは、クラスごとに平和への願いを込めて折った千羽鶴を記念碑に捧げ、二度と繰り返してはならぬ戦争への想いを胸に、平和の世の実現を誓いました。また、長崎の歴史におけるもう一つの重大な死を学ぶために二十六聖人記念館を訪れ、キリスト教弾圧における殉教死について学びました。

最終日は、班ごとに活動する長崎市内自主研修が行われ、事前学習で調べて決定したコースをiPadを持参して回り、班で協力しながら楽しむことができました。

今回2年生の生徒45名は、この修学旅行を通じて貴重な出逢いを経験し、更に戦争による死、キリスト教迫害による死、災害による死を学び、歴史上起こったことを胸に刻み、後世に伝える役目があることを改めて認識したことと思います。仲間との絆を深め、多くの出逢いと貴重な学びを得たことを糧に、45名の2年生たちはこの春から最上級生として自覚と責任を持って学園生活を送っていくことと思います。