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ハイブリッド礼拝開始!!今月チャプレンからのメッセージ!

新型コロナウイルス感染症の影響で、礼拝堂で行なっていた礼拝授業が教室での視聴となったのが2年前、ようやく今月から対面でのハイブリッド礼拝を開始しました。通常では学年ごとに曜日をかえて礼拝堂で行なっていたのですが、中学生は学年ごと、高校生は3クラスごとが礼拝堂から参加し、それ以外の生徒は教室からの参加とし、学年とクラスのローテーションを組んで実施していきます。在校生のほとんどが初の礼拝堂での礼拝授業、今までとは違った雰囲気で礼拝を体験したのではないでしょうか。

今月のチャプレン マイケル・ピースカーからのメッセージです。

聖霊降臨祭

みことば:ガラテヤの信徒への手紙522節から23節「・・・霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。」

皆さんは知っているかと思いますが、毎年キリスト教はいくつかの祭日を祝っています。その中で、日本で一番知られているのは、クリスマスとイースターだと思います。それ以外に、今月の6日(日)にもう一つの大事なキリスト教の祭日があります。それは、聖霊降臨祭あるいはペンテコステというお祭りです。ペンテコステはギリシア語で「50日間」という意味で、イースターの50日後に祝われることになっています。イエス・キリストの弟子たちに聖霊がくだったことと、それをきっかけに伝道が始まって教会が生まれたことを記念するお祭りです。その出来事は、新約聖書の使徒言行録の2章に書かれています。その名称にあるように、聖霊降臨祭はキリスト教が教えている聖霊の働きを強調しています。

クリスチャンでなくても、キリスト教が教えている神様、またイエス・キリストについて少しは知っているかもしれませんが、聖霊については聞いたことがない人が多いと思います。そこで、まず「聖霊」という言葉を少し考えたいと思います。信じるか信じないかは別として、皆さんは心霊写真をよく知っていると思います。特に夏が近づくとテレビ番組にお化けや幽霊の話、また心霊写真がよく取り上げられています。ですから、「霊」という単語を聞くと多くの人は幽霊やお化けのイメージを描くことが多いかもしれません。しかし、キリスト教が教えている「聖霊」は写真に出てくるような霊や、古い家にいる幽霊、人にいたずらするような悪霊ではなく、神様ご自身の霊だということです。神様ご自身の霊だからこそ、聖霊、つまり聖なる霊と言います。聖霊の役割は世の中、また私たちの生活に様々な具体的な形で、神様の力を実現することです。ですから、聖霊とは何か、ピンと来ない場合は聖霊は神様の力だと考えれば良いと思います。

私たちにはそれぞれ弱さや欠点があると思います。時には心の中で相手を憎たらしいと思うとか、時には私たちが取る行動が混乱の原因になってしまうとか、時には相手に対して失礼な行動を取ってしまうとか、また時には相手に対して短気になってしまうとか、誰でもこのような経験があるかと思います。そこで、今月の聖書の箇所は、聖霊の働きによってそのような私たちの弱さや欠点の変わりに良い実が結ばれるということです。例えば、先ほど私があげた例で言うと、聖霊が憎しみを愛に、混乱を平和に、無礼を親切に、短気を柔和に、そのように私たちの心を変えて下さる事です。つまり、私たちの力が足りないところに、また弱さに聖霊が働き、私たちの生活を良い方向に導いて下さるということです。ですから、クリスチャンが自分の良くない癖や、欠点を改善しようとする時に、自分で努力すると同時に、祈りを通して聖霊の力も求めています。

今月の歩みにおいて、私たちの努力と聖霊の力によって、私たちの生活が今月の聖書の箇所に書いてあるような実でさらに溢れるように願っています。

チャプレン

マイケル・ピースカー